社長が毎週月曜日に投稿している招鬼猫を題材にした物語です。
第40話
「秀傑さん、素晴らしい鴟尾を作っていただきありがとうございます。私は第二船で日本に向かいます、日本に着いたら一緒に帝に拝謁しましょう」と言って、阿倍仲麻呂も鴟尾を追うように船に乗り込んで行きました。
秀傑が荷物を船に運ぼうとしています。普照が「私達の乗る船は向こうの第一船だ」と伝え、歩き始めました。秀傑と周も普照の後に付いて、第一船の橋桁まで荷車を引き始めました。
第一船の橋桁まで着くと、出向準備をしている雑人の一人が、普照と荷車の上に乗っているスズをじっと見ています。そして、「もしかしたら普照様と王船長のスズか」と話しかけてきました。
スズは荷車から飛び降り、「ニャー、ニャー」と鳴きながら雑人の足に体をすり寄せています。
雑人は嵐で亡くなった王船長の船でいつも料理を作り、スズに食べ物を与えていた人でした。
秀傑がスズを抱き上げ、その雑人に荷車の木箱を船に積むよう頼みました。雑人はスズも一緒に日本に行くことが分かり、笑顔で重い木箱を担ぎ、船に係る橋桁を渡って行きました。
荷が無くなった荷車の近くでは周が普照の手を取り、秀傑を頼みますと頭を下げています。
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