社長が毎週月曜日に投稿している招鬼猫を題材にした物語です。
第24話
遠くからは一つに見えていた炎の光は近づいてみると、小高い山の斜面に沿って所々に開いた穴から炎が出ていたのです。
周と秀傑、スズは斜面の一番下に開いている穴の前まで来ました。その穴は屈むと人間が入れるぐらいの大きさがあり、近くには大量の薪が積んであります。
顔を真っ赤にし、体中から大粒の汗を噴出させている男達がその薪をどんどん穴に放り込んでいます。
すると斜面に沿って開いた穴から薪が放り込まれるたびに勢いよく炎が立ち上がります。
秀傑が「山が燃えているようで怖いのか、これは穴窯という焼き物を焼く窯だよ」とスズに話しかけます。
スズにはその光景が宇宙へ一直線に駆け上がって行く龍のように見え、目を丸くして微動だにせず見ていたのです。
火口をのぞき込んでいた周が「火を止めるぞ」と大きな声で言っています。
男達が薪を投げ入れるのを止め、薪が積んである近くに置いてある水甕の水をぐびぐびと飲み、思い思いの場所にぐったりと腰を下ろしました。
開いている穴々から噴き出していた炎は治まり、オレンジ色をした窯の中に幾十も並んだ白く浮き上がるモノが見えてきました。
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