社長が毎週月曜日に投稿している招鬼猫を題材にした物語です。
第23話
赤い点は周とスズが近付くにつれ段々と大きなオレンジ色になり、太陽がそこにあるかのように辺りを明るくしています。
何人かの男達が明かりを放っている近くで動いているのが分かるようになってきました。スズは顔に熱を感じたので見上げると、目にオレンジ色の炎を映した周の笑顔がありました。
すると「帰ってくるのが遅かったな」と声がしてきました。
「すまなかったな。明るいうちに帰れると思ったが、港で騒ぎあったからな」と周が返事すると、突然顔を真っ赤にした若い男が現れました。スズはビックリして周の懐で小さくなり、若い男を見上げています。
若い男は「親父、港で何があったんだ。その猫はどうしたんだ、猫を飼っていけないのがここの決まりだったのでは」といろいろと聞き始めました。
周は港での出来事をその若い男、息子の秀傑(しゅうけつ)に話し始めました。そして面倒をみるようスズを秀傑に渡しました。
「ところで秀傑、窯は上手く焚けているのか」と父の周が聞きます。
秀傑は「はい、火の色を見るともう火を止めてもいい頃合いだと思います」とスズの背中を撫でながら答えます。
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