社長が毎週月曜日に投稿している招鬼猫を題材にした物語です。
第25話
水を飲み、一息ついた男達が口々に「秀傑、窯の温度が下がるまで時間があるから酒を持って来い」と言い始めました。
秀傑は「どうする」という表情で父親の周に目を向けています。
それに気づいた周は「次の仕事まで少し時間はあるから酒を飲んででもいいぞ」と言います。
それを聞いた男達が「親方は話が分かる方だ、早く酒を持って来い」、「早くしろ」と促します。
秀傑は「ちぇっ、一番下っ端だからこき使いやがって」と愚痴を言いながら腕に抱いていたスズを地面に下ろし、酒甕を取りに走り始めました。
スズは初めて来た場所に下ろされてしまい、どうしたらいいか分からず緊張した様子で男達をじっと見ています。
そして酒甕を取りに走る秀傑を追っていた男達の視線が、今度はスズに集まります。
一人の男が「親方大変だ、猫が敷地の中にいますぜ」と大声を出しました。他の男達も早く捕まえないと大変だと口々に言っています。
すると、親方の周が「あの猫は賢い猫だ、乾燥させている瓦を倒したりはしないから心配するな」と言いながら、男達の所に近づき腰を下ろしました。
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