招鬼猫物語

招鬼猫物語第34話

社長が毎週月曜日に投稿している招鬼猫を題材にした物語です。

第34話

「8年前、鑑真様を日本にお連れしようとした船の中で一緒だったんだよ」と普照が言います。それを聞き秀傑は抱いていたスズを渡しました。

スズは嬉しそうに大きな目で普照を見上げ、普照は小さな子供をあやすかのように背中を優しく撫でながら、この8年の苦難を思い出しています。

「秀傑、普照様は日本で瓦作りを教える人を捜しているそうだ、日本に行く気はあるか」と周が息子の秀傑に話しかけました。

思いがけない父の言葉に驚きながらも、自分が日本で瓦を教える役目を貰えたことに嬉しさを感じ、「行きます。いつ出発するんですか」と返事をしました。

周が寂しそうな目で普照の顔を見ました。

普照がスズを床に下ろし、真剣な顔で「11月に出発することになっている。本当に我々と一緒に日本に行ってくれるのか、2度と戻って来れないかもしれないぞ」と秀傑に問い返しました。

秀傑はハッと気づき、寂しそうな目をしている父親の周を見ます。周は心配するな、行ってきなさいというように頷いています。

しばらくの間、父を見つめてから「日本に行く覚悟ができました」と普照に答えました。


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蒲郡市竹島水族館とコラボ

蒲郡市竹島水族館企画展「鬼展」に、いきものシェルター「鬼ヶ島」を提供

2021年10月9日(土)より11月7日(日)まで蒲郡市竹島水族館で開催される企画展「鬼展」に三州鬼瓦工芸品の手法で制作する『いきものシェルター「鬼ヶ島」』を提供します。

人にとって安心、安全な場所の家。その家には古代より天変地異、風水害、病から守るモノとして鬼瓦を飾り、安心、安全、子孫繁栄の願いを鬼瓦に込めました。人間は身の危険を感じれば頑丈な建物に逃げます。

小さな生き物たちも身を守る場所として様々な隠れ家を持っています。商品名の鬼ヶ島は昔話「桃太郎」から付けています。桃太郎は鬼ヶ島へ鬼退治に行きます。悪さをする鬼にも自分を守る隠れ家があり、その島に住む生き物にも隠れ家があったことでしょう。

本商品は、鬼瓦は人間だけを守るモノではなく、小さな生き物、地球上全ての生き物を守るモノとしてのコンセプトで、神社仏閣用鬼瓦を作る女性職人の鬼師kumiが三州鬼瓦工芸品の手法で制作しています。

科学が発達して豊かになった日本では、鬼瓦に願いを込め屋根に飾ることが少なくなってしまいました。鬼瓦の文化を少しでも人々に知ってもらいたいと考え、いきものシェルター「鬼が島」を蒲郡市竹島水族館に提供して企画展「鬼展」開催となりました。

ー企画展開催概要ー

企画展名:「鬼展」
開催期間:2021年10月9日(日)~11月7日(日)
開催場所:蒲郡市竹島水族館 愛知県蒲郡市竹島町1-6
展示内容 鬼と関係がある生き物たちを10種類

お問合せ先:蒲郡市竹島水族館  担当者名:戸舘、平松
TEL:0533-68-2059
E-Mail:aquarium@nrc.gamagori.aichi.jp


是非ともいきものシェルター「鬼が島」に隠れている生き物をみてくださいね。

招鬼猫物語

招鬼猫物語第33話

社長が毎週月曜日に投稿している招鬼猫を題材にした物語です。

第33話

陽が差しこむ阿育王寺の本堂に、色鮮やかに浮かび上がった胎蔵界曼荼羅を見つめている秀傑とスズの姿があります。

曼荼羅は大日如来を中心に仏、菩薩を配置して、仏教を見える形で教えている絵図です。

秀傑は曼荼羅の下側、北門(死者の門)に描かれている聖獣キルティムカを瓦で作りたいと考え、暇があればスズを連れて見に来ていました。

「秀傑さん、秀傑さん」と工房で働いている瓦工の子供が呼んでいます。外に出ていくと、「親方が早く工房に戻るように」と伝えてきました。

スズを抱いて工房に戻った秀傑は、親方で父親でもある周のいる部屋に向かいます。そこには周と普照が、椅子に座りお茶を飲んでいるところでした。

普照は部屋に入ってきた若者が抱いている猫を見て、驚いています。

「息子の秀傑です」と周が紹介します。

普照は立ち上がり、秀傑に挨拶する間もなく抱いている猫の顔をのぞき込み、「スズじゃないか」と顔をほころばせています。

スズは怪訝な顔をした秀傑の腕の中で「ニャー、ニャー」と鳴き、「ゴロゴロ」と喉を鳴らし、普照に抱いて欲しいかのように体を動かしています。


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招鬼猫物語

招鬼猫物語第32話

社長が毎週月曜日に投稿している招鬼猫を題材にした物語です。

第32話

数か月前、遣唐大使の藤原清河(ふじわらのせいか)は日本から唐に着き、玄宗皇帝に拝謁します。

その時、世話をしてくれた阿倍仲麻呂(あべのなかまろ)から、帰国する時に鑑真一行を遣唐使船に乗せて欲しいと頼まれていました。

大明寺の本堂に通された清河は鑑真、普照と対面し「今度の遣唐使船で日本へお連れしたい」と伝えました。二人は喜び、毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)に向かって手を合わせます。

それから四刻ほど阿倍仲麻呂も玄宗皇帝から帰国の許しを得て一緒に帰国することや、日本の話をして清河は辞去していきました。

山門まで見送った普照は戻るとき、本堂の屋根に据えられている鴟尾を見て、仲麻呂との約束を思い出しました。

それは日本に大明寺のような立派な瓦屋根を伝えたいということでした。

翌日、普照は大明寺の瓦を作っている工房に出向き、「日本に渡って瓦作りを指導してくれる人はいないか」と瓦工の親方に尋ねました。

親方は「ここの工房にいる者たちはみな妻子もちばかりだ」と答えました。

普照が困った表情をしていると、「明州の阿育王寺(あしょかおうじ)の麓で瓦を作っている周に、後を継いだ若い息子がいる」と教えてくれました。


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新商品「火の鳥ミニ鬼瓦」

マンガの神様、手塚治虫さんが描いた鬼瓦「火の鳥ミニ鬼瓦」9月25日発売

有限会社 岩月鬼瓦 (愛知県高浜市、 代表取締役・鬼師:岩月 秀之は) はマンガ火の鳥に登場する鬼瓦の意匠を踏襲した卓上サイズの「火の鳥ミニ鬼瓦」を2021年9月25日より発売いたします。

古代より災い、疫病から人々を守る願いが込められている『鬼瓦』

マンガ火の鳥「鳳凰編」にも鬼瓦が描かれています。漫画に描かれている時代は現代のコロナ禍と同じように疫病が流行っている時代。時の権力者は疫病終息の願いを込め大仏殿を建立し、我王、茜丸に鬼瓦を作らせました。本商品は手塚プロダクション監修のもと三州鬼瓦工芸品の手法を使い手塚治虫さんが描いた「我王の鬼瓦」、「茜丸の鬼瓦」を忠実に再現し2体1セットにしました。サイズは既に発売している「我王型鬼瓦」、「茜丸型鬼瓦」の高さ1/2サイズ、全体的には1/8のサイズになってます。

鬼瓦は古代より建物の中に宇宙のエネルギーを取り入れるもの、または邪気除け、人々の想いを込め未来へ伝えるものとして屋根等に飾られてきました。科学が発達して豊かになった現代の日本では、様々な願いを込めた鬼瓦を家の屋根に飾ることは少なくなってしまいました。本商品は現代の生活様式に合わせたサイズにしてあり、玄関、お部屋等に飾り心の安らぎを求めれる商品となっています。火の鳥ミニ鬼瓦で日本に伝わる屋根文化が少しでも再考していただければ幸いです。

ご購入はオンラインショップでどうぞ。
9月25日よりの発売になります。

併せて火の鳥鬼瓦商品もよろしくお願いいたします。通常サイズ、シルバーペンダントは随時販売してます。