社長が毎週月曜日に投稿している招鬼猫を題材にした物語です。
第35話
普照が秀傑に歩み寄り、手を取り、ギュッと固く握ります。
座っていた周も立ち上がり、二人が握っている手の上に手を添え「息子のことをよろしくお願いします」と頭を下げました。
その光景を見ていたスズが、三人の足に頭を摺り寄せ「ニャー、ニャー」と鳴いています。
秀傑がスズを抱き上げ、「スズも日本に行きたいのか、連れて行ってもいいですか」と普照に尋ねます。
「もちろん、スズにも船で大事な仕事をしてもらう」と答えると、スズが「ニャー」と鳴いたので3人は腹を抱えて笑い始めました。
しばらくしてから、秀傑は「日本でどのような瓦を作るのですか」と尋ねると、普照は「鴟尾(しび)を知っているか、日本の寺院に立派な鴟尾を据えるのが自分たちの夢なんだ」と答えました。
周が「秀傑、普照様に製作している阿育王寺(あしょかおうじ)の鴟尾を見てもらいなさい」と言いました。
「是非とも見させてください」と普照が秀傑を見ます。
「作業小屋に行きましょう」と秀傑は普照の手を取り、部屋を出て行きました。
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